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フランスでは1882年の学制改革において、小学校教育に国歌が組み込まれた。カトリックの学校では、革命でカトリック教会が打撃を被ったことから、革命の象徴である『ラ・マルセイエーズ』は長らく悪意を込めて説明された。一般に学校では、1880年代はドイツに対する国威発揚の手段として、1930年代にはナチスの全体主義の脅威に対抗する人間性の象徴として教えられるなど、その扱いは時代に応じて変化している。現在は学校で国歌を教える義務はないが、歴史や公民の授業で多少触れるのが普通だという。フランスの学校には入学式も卒業式といった儀式もないので、歌う・歌わないは問題にならない。1985年に文部大臣が公報で義務化の意向を示したが、実際には効果がなかった。『ラ・マルセイエーズ』の歴史を見れば、敵と戦うため、自由を守るため、人々が歌いたいから歌ったのがこの国歌なのであって、フランス人からすれば国歌を強制しようとする日本の姿は妙に見えるかもしれない。ただ、歌詞については人殺しをあおる歌で現状に合わないということで、変えるべきだという論議がなされている。
参考文献:吉田進『ラ・マルセイエーズ物語 国歌の成立と変容』中公新書 1994年
メタ・メタフィジカ - ラ・マルセイエーズ - フランス共和国国歌